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国後と知床の間に、羅臼の海は最後のロマンを秘めて広がる
羅臼 今が旬! 2004年11月号

連載:知床コラム vol.5

北海道の天然鮭
 私は、羅臼町で鮭の定置網漁をしている網元の家の長男として生まれました。今から18年前の23歳に、函館の学校を卒業して家業を継ぎ漁師となりました。その頃の鮭といえば、お正月用に食べる「荒巻鮭」や「塩引鮭」というのが定番で割りと高価なものでしたが、現在は輸入の鮭(サーモン)がほとんどで一年を通してスーパーなどに並ぶようになりました。 今では、国内の寿司ネタの9割が輸入のサーモンになりました。しかし、そのほとんどが養殖であることをご存知でしょうか?
食の安全が騒がれている今日、以下にお伝えすることはこれからとても重要なこととして、取り上げられる日も近いかもしれません。

  鮭と言うと、川で生まれ外海に出て4年間長い旅をして生まれた川にもどるというのは、みんながよく知っていることと思います。しかし、日本に流通している鮭の9割は小さなイケスの中に大量の鮭を入れ、短期間で脂ののったきれいなピンク色の鮭を作り出す養殖で育てられているのです。小さなイケスの中で大量の鮭がいるわけですから環境が悪化し,そこに感染症の病気やシーライスといわれる寄生性のクラゲが発生します。その対策としてそれらの鮭に与える餌に、殺虫剤のようなものや抗生物質などを含ませて与えているのです。

  また、養殖鮭の身の色は灰色であることご存知でしょうか?
鮭は元々白身の魚なのです。天然の鮭は、長い航海の中でプランクトンを食べることで身の色があのサーモンピンクなっていきます。一方、養殖の鮭は、色を出すため、また脂をのせるための添加物を餌に加えているので、あのような脂のあるきれいな色をしているのです。
決して輸入鮭全てを否定するわけではありませんが、私たち生産者、そしてそれを選ぶ立場の消費者が、正しい情報を共有しなければいけないと思います。
近年,安全志向の高いアメリカやヨーロッパでは北海道産の鮭が「ワイルドサーモン」と呼ばれ人気を呼んでいます。

 話は変わりますが、今年も知床らうすの鮭漁は例年にも増して 大漁でにぎわっています。 このままでいくと3年連続鮭日本一の水揚げは間違いないようです。毎日の食事ですから、より安全で美味しいものを食べたいですね。
私たちもそのことを肝に銘じ,安心して食べていただけるものを提供していきたいと考えます。