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国後と知床の間に、羅臼の海は最後のロマンを秘めて広がる

 

純くんの番屋完成(北の国からより)

   「北の国から」のドラマの中で、純くんの寝泊りしていた番屋が羅臼市街地に完成しました。とーさんがらうすを訪れたときにも泊まったあの古い番屋・・・結ちゃんも行きましたよね。
実際の番屋は今でも夏の昆布漁のとき使用している個人の方のものです。岬方面に向かい、行き止まりになって道路がないため浜辺を30分くらい歩いたところにあります。
ロケ地マップにものっているため訪れる観光客が多くなっています。
浜辺は昆布を干す大切な場所ですし、自然や野生動物(熊と遭遇の可能性あり)の生息地であるため大勢の人が訪れることはやめてほしい場所です。
そのため街中にボランティアによって建設となりました。   [純の番屋がお食事処に!]



クマった話

 自然豊かな知床羅臼、でもその地形は、海岸線に家一軒建つのがようやく、家の裏手は知床連山の裾野になっている。このためヒグマとの軋轢もおきてしまう、手立てを尽しても通学路から離れない個体や、人家に被害を及ぼすクマは仕方なく駆除しなければならない。
 9月16日未明漁業Kさん宅にヒグマが入り込み、冷蔵庫の中や家中を荒らして立ち去った。子供二人の一家七人は二階に避難し無事だったが「生きた心地がしなかった」と、まんじりともしない一夜を明かした。なんとかクマを追い出そうと、二階から物を投げつけたり大声を出したりしたが、ヒグマは裏口から出たり入ったりしながら約1時間、狼藉の限りを尽した後に立ち去った。
 しばらくして恐る恐る一階に下りてみると、裏口の扉が破られ、冷蔵庫のドアが開いて中が散乱、電子レンジはひっくり返り、そこ此処にクマの爪痕が残されていた。ラーメン、白菜、長ネギなどが裏の畑まで持ち出されており、日本酒の蓋が飛び中は空っぽ、台所の生ごみはめちゃくちゃにされていた。
 小さなコグマ2頭を連れたこの母グマは、その後も人家の窓を割るなどしたので駆除されたが、冷夏で山に食べ物が無い子育てには厳しい年であった。
 K氏は現在この家を「クマの入った家」として保存すると共に、同じ名前で食堂と民宿を始め、クマに飲まれた酒代を稼いでいる。
 5月から8月下旬まで、4ヶ月にわたり知床岬方面で次々と番屋を荒らしまわった大きなヒグマがいた。斜里町ウトロ側で定置網番屋6軒全てを、羅臼町側では番屋35軒中14軒が荒らされた。
 このクマは8月下旬、知床岬付近に仕掛けた檻で捕らえた。体重274`のオス熊、彼が番屋を荒らす目的はなんと、缶ジュース、缶コーヒーだった。荒らされた番屋内部にはジュースやコーヒーの空き缶が散乱、横腹に一個ずつ穴が開いていた。
 缶に穿たれた穴は、ヒグマが缶を咥え込み、牙を突きたて啜りこんだものだった。同じ方法で、ある番屋ではコーヒー90本が飲み干されていた。
 ヒグマは雑食性だが草の根や葉、木の実などの草食が主で普段は穏やかに暮らしている。蜂蜜や蟻など甘い物も大好物で缶ジュースや缶コーヒーは、甘さ味ともに自然界には無い極上の餌だ。しかし、未開封の缶ジュースは味も匂いもしないのだから、「これらの美味しさを知ったのは、漁業者や登山者などが飲み捨てた空き缶に残されたものから、形や味を覚えてしまった。」と推測される。
 番屋に残された非常用の米や油も鱈腹食べていたので、この季節には珍しくとても太っていた。
 駆除しなくてもいずれ糖尿病で死んだかもしれないが、人間たちの勝手で不用意な行為によって、大いなる自然を象徴する野生の命がまた1つ消えたのだ。

著者:
これは、弊社の取締役で整骨院を営んでいて、猟師でもあります宮腰先生に書いていただきました。 宮腰先生は、熊がでた〜という通報が入ると鉄砲を担いで出掛けていきます。
警察の方や町役場の担当のかたと状況をみながら、駆除するのか、山へ追い返すのかを決めるそうです。 こちらもなかなか興味深いお話を聞けそうですのでこの後続きをお願いしたいと思います。 北海道・知床・羅臼の様々な視点から普段私たちが目にする事のできない面白い情報をご紹介していきます。